ベトナムの軍隊が持っている銃ってどんなやつ??

こんにちは!
ベトナム・ハノイに来て早4年目!! 日本人、ベトナム人など多くの子供達の為のダンススクールA-LIFE Dance Schoolを運営する傍ら、ハノイでイベント主催したり、新規事業始めたり、たまにハノイの生活情報を呟いたりする、自称アニメオタク&歴史オタクのダンサーNEMOTOです!

ベトナムを歩いていると必ず見かけるこの人たち。

軍が関わっている施設には必ずいますよね。

いわゆる「ベトナム人民軍」ってやつですね。
暇な時はよく観察してみてください。大体どの軍人さんも同じような銃を持っていますね。
それは、、、

AKM

AKMS

AK-47シリーズの発展型のこの銃!だがしかしこれをみている多くの方は、は?AK??どゆこと?だと思うので簡単に説明しておきましょう!

AK-47の歴史

1949年にソビエト連邦が正式採用した突撃銃。

ミハイル・カラシニコフさんって人が作りました。

1945年にナチス・ドイツが負けて第二次世界大戦は終了。その時にドイツの首都を占領したソビエト連邦軍はドイツの優れた武器をたくさん奪って研究をし始めます。その中にドイツの元祖突撃銃「Stg 44」という銃がありました。

ナチス・ドイツが戦争後半に採用した銃。ナチスは優れた技術でいろんな種類の機関銃を作っていました。

この銃を元に、「さらに使いやすく」「さらに壊れにくく」「さらにシンプル」な銃を目指して作られたのが「AK-47」時は流れ1950年代後半、このAK-47をさらに改良しようとして1959年にソビエト連邦で正式採用された「AKM」が生まれました。

なんでAKMがベトナム人民軍の主力銃に採用されたの??

それは1946年、第一次インドシナ戦争まで時代を遡りましょう。
当時のベトナム軍(ベトミン軍)は太平洋戦争で旧日本軍が置いて行った武器やフランス植民地軍から奪った銃で戦っていたんです。

フランス軍が使っていた「ベルチェー1916」

インドシナ戦争に勝ったベトナム軍は次なる戦争のために「中国(共産党)」「ソビエト連邦」の支援をたくさん受けることになりました。
1960年代前半ではほぼ全ての武器がソビエト連邦製、もしくは中国製でした。

ソ連製「SKS-45」半自動銃

中国製「56式自動歩槍」Ak-47に似ているけど中国がライセンス生産したやつです。

1965年頃からベトナム戦争が激化していくことになるのですが、1971年に中国がいきなりアメリカと仲良くするという裏切り行為で中国からの援助をストップ!さらにソビエト連邦への依存を強めていくことになりました。

ベトナム戦争後、1986年にドイモイ政策をスタート、90年代に入ってソビエト連邦が崩壊したことによって中国との関係を深くさせる方向に。それに合わせて中国軍のお下がりで大量の「56式自動歩槍」が人民軍に支給されることになりました。

すんごく似てるけど違うんですよねー、、、ぱっと見わからんです、、、。

2000年代に入ってから中国軍が強大化。それに危機感を覚えたベトナムは最近アメリカや旧西側諸国にすり寄ったりしてますね。(最近だと経済制裁の対象になる「為替操作国」の除外もされていましたね)
なのでごくたまに街中では珍しい銃を持っている軍人さんもいます。

最近びっくりしたのが交通整理している警察がH&K社のMP5を携行していました!

そういった流れもあり、兵器の「脱・中国」を目指し、安くて大量にある、加えて56式と似ているということで「AKM」が主力銃に置き換わっているようです。
最近のニュースではイスラエルとの技術提携もあったことだし、アメリカ、日本との連携も視野に入れて多くの武器を入れ替えていくのではないでしょうか?

海軍や空軍はかなり旧式化しているので今のままじゃ中国軍に瞬殺でしょう。

 

以上となります!
最近、東アジア情勢はかなーりきな臭いご様子。ミャンマー情勢やインド・中国の国境紛争、いつ戦争が起きてもおかしくない状況なのは間違いなしですね。
そういった国際政治の流れは兵士の装備一つでも感じることができるので、是非気になった人は何気なくベトナム軍人さんの装備を見てみるのも面白いかもしれませんよ( ´ ▽ ` )

 

それではまたお会いしましょう!!

 

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