【勝手にベトナム歴史勉強】ベトナムでよく見る旗のデザインと歴史。

こんにちは!
ベトナム・ハノイに来て早4年目!! 日本人、ベトナム人など多くの子供達の為のダンススクールA-LIFE Dance Schoolを運営する傍ら、ハノイでイベント主催したり、新規事業始めたり、たまにハノイの生活情報を呟いたりする、自称アニメオタク&歴史オタクのダンサーNEMOTOです!

 

そういえば先日ベトナムでは4連休がありました!
4月30日 南部解放記念日
5月1日 メーデー
加えて日曜日と振替休日!ベトナムの数少ない連休でしたね!

まあ、コロナが広がって色々と大変でしたが、、、(つД`)ノ

ですが、祝日とあって街中にはよくベトナム国旗を掲揚しているところがちらほらと、、、

こんな感じで

なんかこうベトナムっていう国の一体感が出ている感じがして良いですよね〜( ^ω^ )
ちなみにベトナム在住者なら少し見たことあるかもですが国旗以外のものも見たことありますか??

案外たくさんあるんですねー。。
「いやーちょっと暇だったから色々作ってみましたー(゚ω゚)ドヤ」というテキトーに作ったモノではありませんよ(^◇^;) 旗というのはまさに「シンボル」であって国やグループの精神的な支えになるモノ、つまりそれにはちょっとした歴史があったりするんです!

現在のベトナムの国旗

まずは皆さんが知っているこちら!

これをみた事ないという人はベトナム在住者でほぼいないでしょう!

これは「金星紅旗」(Cờ đỏ sao vàng旗黃)と、ちゃんと名前もついています。
さらにこのデザインについてもしっかりと法律で決まっているんです。

ーーーーー
ベトナム社会主義共和国憲法第1章第13条第1項
【ベトナム社会主義共和国の国旗は、長方形で、その幅は長さの三分の二と同じであり、赤い背景の中心には五つの尖端を持つ金色の星がある】(wikipedia 抜粋)
ーーーーー

ちなみにデザインの由来は
赤は社会主義国共通の団結の色、そして革命によって流れた血を意味している。
この星(五芒星)は労働者・農民・兵士・青年・知識人の団結を表しているんだとか。

まあいわゆる政治的イデオロギー、「国の体裁」ってやつですね。
かなり後付け感は否めない、、、ww

ちなみにこの国旗には元ネタになっている国旗があります。それは、、、

みんな大好き、ソビエト連邦です〜(=´∀`)人(´∀`=)

鎌と槌は農民と労働者の団結、赤色は社会主義を広める人民の闘争、上の五芒星は世界5大陸に広がる社会主義思想を表しているんだとか。。。

世界初の社会主義という思想を国家に落とし込んだ国で、昔はアメリカともバチバチやりあっていたソ連!
ベトナムの国旗「金星紅旗」ほとんどこれを真似て作られたモノです。

ちなみになぜ「五芒星」を使うんでしょうかね?なんだか気になりますが、五芒星まで調べると古代シュメール文化や古代中国の天文学にまで話が派生するのでここでは割愛しましょう!

誰でも描きやすいし、かっこいいからってことで良いんじゃあないでしょうか!ww

南ベトナム解放民族戦線、南ベトナム共和国の旗

こちらは南ベトナム解放民族戦線、南ベトナム共和国が使用していた旗です。

ややこしいですが、「南ベトナム共和国」は北ベトナム(ベトナム民主共和国)の操り政権でアメリカが支援していた「ベトナム共和国」とは別です。

ベトナム戦争関連の祝日にはこちらの旗もよく掲揚されます。

デザインは現在のベトナム国旗に似ていますが下半分が青色ですね。なんで青を使っているのはわかりませんでした、、、

黄底三線旗(ベトナム共和国)の旗

これはベトナム国内ではあまり見られない旗だと思います!
なんせかつての敵国であった「ベトナム共和国」の旗だからです!

中国文化で黄色は「権威」を表す高貴な色、赤色は「成功」を意味する幸運な色を表す、縁起の良い感じの国旗なんですね。ちなみに3本の線はベトナムの地域(トンキン・アンナン・コーチシナ)の3地域を表しています。

この旗は1975年のサイゴン陥落にから現在でもベトナム国内では掲揚を禁止しているのだとか!
なので南ベトナムから逃亡した元・南ベトナムの人々はアメリカやオーストラリア・カナダ・日本などの亡命ベトナム人コミュニティーの中でよく使われているそうです。

1982年にアメリカの亡命ベトナム人が結成したベトナム革新党(ベトタン)日本支部の写真の隅っこに写ってますよね!

阮朝の旗

現在のベトナムができる前、1802年に成立した「阮朝(グエンちょう)」がありました。
現在のベトナム社会主義共和国は社会主義という国家の政治的イデオロギーを重視しているので、政治レベルでは過去の伝統はもう捨てました!という感じ。
ですがごくごくたまにこの旗を掲揚していたりするのを何度か目撃します。

日本に似てませんかこれ?

最近のきな臭い南シナ海情勢や世界的な保守的な動きから、ベトナムのナショナリズがちょっと刺激されたのかなーと妄想してみたり、、、

仏旗(六金色旗)

このカラフルな旗、お寺とか遺跡に行くとよく見ませんか?

これ、「仏旗」と言われる仏教関連の旗なんです。
つまりこの旗があることは仏教施設であるという意味になりますね!

ちなみにこのデザインは1885年にスリランカのコロンボで発案されて、1950年に世界仏教徒会議にて「国際仏旗」として正式に採用されたそうです。

とにかくカラフルですよねー
なんでも仏教の生みの親であるブッダが力を出す時に出るパワーが色となって溢れてくる様を表現したんだとか。

ブッダ!あんたすごいよ!!

 

いかがでしたか??
身近にある?旗でもちょっとした歴史と意味があるんです!まだまだベトナムについて知らないことばかり。。もっと深掘りしてみたいモノです( ^ω^ )

それでは次回もお楽しみに!

 

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